さくらいふ

28歳女ひとり、インドと日本の狭間で

28歳、結婚願望が消えました

前回のさらけ出した赤裸々記事、想像以上の反響をいただいた。
人生の先輩から何人も、コメントやDMをいただき、結婚について、仕事について、人生について貴重なアドバイスをもらった。

悩める私を熊本県まで、瞑想ヨガに連れていってくれたマダムも現れた。笑

悩んで悩んで、悩みが突き抜けるところまでいったのか、最近は全く結婚については悩まなくなった。

大丈夫??と思うようなタイトルで心配してくれている方々もいらっしゃると思うので、これからそのいきさつを語っていこうと思う。


インドの児童労働問題にとりくむために社会起業する!と意気込んで期間限定で日本に戻って来た私。ムンバイで砂埃にまみれてスラムに通っていた私は、日本の正常な大気、綺麗な自然、健康でおいしい食事、快適な生活、安心できる友人に囲まれ、「これが幸せってやつなんじゃないのかな...?」と思い始めてしまった。

 

 

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それ以上に、母性本能が人一倍強い私は、結婚して子どもを産みたいという気持ちがもう無視できないほどに高まっていた。

そんな時に、結婚を前提に付き合いたいと言ってくれる年下男性が現れた。
マッチングアプリで出会ったものの、彼はすごく真面目で堅実で、優しい人だった。
めちゃくちゃ安定した仕事についていて、これから何かあっても僕が支えるよ、とまで言ってくれた。

結婚願望が振り切っていた私には、目の前にニンジンをぶらさげられたウサギのような気持ちになった。

結婚して子どもを産んで、それから自分にできる形でインドの子どもたちと関わっていくのもありなのかなあ...という思いもよぎった。

でも彼と2ヶ月お付き合いしているうちに、彼そのものを見ていないことに気づいた。
彼がもたらそうとしてくれる「結婚」や「安定」を見ていた。

結婚相手として彼を無意識に誰かと比較検討している自分が心底嫌になった。こんな気持ちで一緒にはいられないと思った。

そして、自分は今すぐには結婚して子どもを産みたいわけではない、ということもはっきり分かった。いつか産みたいけど、手遅れになってしまうのでは?という不安や焦りが強かっただけ。

 

そうはっきり気づけたのは、先ほどふれた、ヨガに連れていってくれたマダムのおかげでもある。
私のお悩み記事を読んで、よかったらクンダリーニヨガしに熊本に行きませんか、とお誘いしてくれた。そこのインストラクターの女性に会わせたいとのこと。
もともとインドでヨガを習ったことはあったが、クンダリーニヨガはよりスピリチュアルで、自分のチャクラを開いて内なる声を聞くためのヨガ。

インストラクターの女性は、私に会うなり「なんだ〜。話聞いて心配してたけど、さくらちゃんは全然大丈夫よ。進みたい道わかってるけど、まだちょっと普通の女子みたいなことしてみたいだけだよね。」と言った。

全部見透かされている、と思った。笑
「今の彼氏はきっと、結婚について考えるうえで、学びや気づきを与えるためにちょうどいいタイミングで現れたんだと思うよ」と言われて、まさに同じことを行きの車の中でマダムと語り合っていたのでびっくりした。

そしてヨガをしてさらに思考がスッキリして、うどんを食べて熊本を去った。

それから間も無く彼とはお別れした。

すごくいい人で、真摯に私のことを思っていてくれたので、断腸の思いで心苦しかったが、お互いのためにこれがベストだと思った。

 

そしてもう一つ、私の結婚観・出産観を変える大きな出来事があった。
初めて姪っ子ができたのだ。
小さい時にはよく叩き合ってケンカしていた2個上の兄に子どもができた。
子どもが産まれた朝、私は早朝に起きて家で仕事をしていた。
送られてきた写真を見て涙が出た。
兄を長年支えてくれている奥さんの胸に、兄に似た赤ちゃんが抱かれていた。

めちゃくちゃ尊い、と思った。

この子のためなら何でも出来る、と思った。

なおさら、今の私には産む覚悟がないと感じた出来事だった。
結婚・出産までにやっておきたいことがあるし、不安とか焦りっていうネガティブな感情からじゃなくて、ポジティブに結婚しよう、と思える時を待とうと思う。


この報告を聞いた母は「あ〜あ、早く孫の顔が見たいよう」って言ってた。笑

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農家で梨をむく私