さくらいふ

28歳女ひとり、インドと日本の狭間で

スラムにてワークショップ

今日はスラムの女の子たち向けに月経とそのケア、性虐待防止のためのワークショップをした。
 

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人に触られてはいけないゾーンを説明するために描いた絵

当日に呼びかけたからあまり参加してくれないかなあ、と思ったけど呼びに行った子達全員参加してくれて嬉しかった。
 
11歳から17歳の子たちが20人弱で、そのうち生理が始まってるのは3、4人だけだった。全体的に身長も低く細身で、明らかに栄養不足により成長が遅れている。

生理について、親から話を聞いたことがある子は一人もおらず。
母親も恥ずかしがってか、生理の話題は避けているらしい。
学校に通ってる子は少し教わったみたい。
 
全部をヒンディーで解説するのは大変なので、Youtubeで良い教材を見つけて使った。
動画を見せた後、大事なポイントを参加方式で説明した。
 
生理の仕組み、ナプキンの使い方、体を清潔に保つこと、生理の時「台所へ入っちゃいけない」「寺へお参りしてはいけない」などの言い伝えは間違っていて、生理は恥ずべきことではない、などについて話した。
 
でもやっぱり生理の時は家族から寺へ行っちゃいけないと言われてる、とみんな口々に言いだして、それに対して反抗しろとも言えないし、日本ではそういう風習はないんだよ、インドも少しずつ変わっていくといいと思う、と言った。
 
新品のナプキンを持参して、実物を開いて見せたら子どもたちが驚きと好奇心の眼差しで見つめてきて面白かった。

まだ生理来てない子たちはナプキンを見たことないと言っていたので、やっぱり生理の話題は相当タブー視されているんだなと実感。

あと、母親の世代は布を使っているみたい。布ナプキンじゃなくて、お古の洋服とかの切れ端。
 
その後、家庭内外での性的虐待が多いインドなので、体を触られたりしたら親、または信頼できる大人に助けを求めること、自分が悪いと泣き寝入りする必要はないこと、子ども向けホットラインについて話した。

親が対応してくれない時は、先生、NGOのスタッフや私に相談するようにと伝えた。

暑い中1時間半ほどのワークショップ、集中して参加してくれて本当に嬉しかった。
今日見聞きしたことがすこしでも彼女らの役に立つといいな。
 
やっぱり子どもたちがちゃんと吸収してる姿を見ると、準備の大変さとか、イベント開催までの大人とのやりとりの大変さとか全部忘れる。