さくらいふ

28歳女ひとり、インドと日本の狭間で

YOUは何しにインドへ

ナマステ〜

就活の合間ができたのでやっとブログ更新できる!

 

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ヨガ

 

今日は、私がなぜインドの大学院に来たか?

何を学んだか?について書こうと思う。

 

私は大学に入る前に一度インド留学をしており、インドが第二の故郷になったのでいずれはインドに戻るつもりだった。
神戸の大学に入り、休みの度にインドへ飛び現地のNGOインターンした。


高校の時から関心があったインドの児童労働の実情を現地で目の当たりにし、
自分は彼らのためにどういったアプローチで貢献できるか?と考えたら

自然とインドの大学院で、現地に入り込んでインド社会や経済、福祉について学ぶことがベストだと思った。

ひかれたレールの上を歩くように何の迷いもなくインドの大学院に行くことを決め、大学3年、4年の夏休みに2回大学院の下見も行き、現地で日本人学生や志望学科の教授と話したりした。

 

「インド政府奨学金」という、学費全額と生活費の一部を負担してくれる奨学金に応募したが、私の年度から行きたかった大学院がリストから外されてしまった。(政府の奨学金なので国立・州立の学校のみ支援対象になった)

 

私の今通っているTata Institute of Social Sciencesという大学院は社会科学分野ではインドでもトップレベルで、インド人が入るのはかなり狭き門だ。
特にソーシャルワークという実践的な社会福祉学においては定評があったので、ここにしか行く気がなかった。

 

大学4年の1月に奨学金が取れないことが発覚し、もうダメかと思ったが兄が支援してくれるとの鶴の一声で、私費留学に切り替えて入学試験とオンライン面接を受け、無事入学が決まった。

今、卒業まで残りほぼ3ヶ月で、卒業論文も終盤に差し掛かっている。
このブログではつらいつらいばっかり書いてたが、今振り返るとそんなに辛かった気もしない。出産と同じで、痛みを忘れるんだね。

 

国際協力分野を目指す学生は、日本では国際関係学部であったり、海外では開発学を学ぶ人が多いと思う。

私はもともと国連やJICAといった大きい組織より、自分のやりたい形で小規模でも住民と近い立場で仕事がしたいと思っていたので、欧米で開発学を学ぶより自分の解決したい問題のある国で、内側から学ぶ方がいいと思った。

結果として、これで良かったと思っている。

正直言うと授業で、「これが学びたかったのー!!」という科目は無かったけど、毎週2日間×2年間とラスト1ヶ月丸々のスラムなどでの実習で得た経験が大きかった。

 

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これは関係無いけどバラナシの姉妹

 

1年目の実習ではヒンディーを話すのも自信なくて、実習パートナーも2人いたのでいつも劣等感があった。現地の言葉で意思疎通もできないのに、ソーシャルワーカーとして自分はこの国で何ができるんだろう?と自問自答していた。

 

2年目はスラム街で一人で活動した。NGOのスタッフもヒンディーしか話せず、子ども達とワークショップをする時などもちろんヒンディーだったので、かなり上達した。

子どもを学校に行かせてくれと親に直談判したり、子どもを病院に連れて行けと説得したり。

そして何より、「自分でも子ども達のために何かできた」という自信になった。

開発学が先進国側からのマクロな方法論だとすれば、私が学んだソーシャルワークは途上国側の、しかも社会的に底辺にいる人たちと共にマイクロレベルで社会を良くしようとする学問だ。

どちらがいいとかではなく、それぞれの関心や、したい仕事の内容次第。

ソーシャルワークを学んだことで、もし今後世界のどんなコミュニティで仕事することになっても、そこの子ども達と心を通わせられる自信があるし、彼らが何を必要としていて、何が障害になっているのか、分析できると思う。

 

インド留学(進学)をオススメするかと聞かれると簡単にイエスと言えない様々な理由はあるけど、もしこのブログを読んでインド留学やソーシャルワークという学問についてもっと聞きたいという人はウェルカムです。