まじめすぎる人々へ
ナマステ〜
インドに住んでからよく自分の生真面目さを客観視する場面に遭遇する。
真面目にも、色々な側面があると思うんだけど、日本人は概して責任感が強いと思う。
「周りに迷惑をかけないように」って小さい時から教えられてきて、大人になっても何かあればすぐ自己責任、自己責任と言われる社会だからかな。
この8年インドに通い続けてきて今は住んでるわけだが、正直この国で「人様に迷惑かけたらあかん」みたいな文句をただの一度も聞いたことない。
まあそれは置いといて。
日本って働きすぎて鬱になる人や過労死も多いじゃないですか。
自分を限界まで追い込んでしまう、追い込まれてしまうのは真面目で責任感の強い人が多いと思うんですよね。
あと、「がんばればできちゃう」ある意味ポテンシャルが高い人。
頑張っても結果が出ないなら、諦めがつくし、これは自分にはできないと投げ出すこともしやすい。
でも、あともう少しがんばればできる、もっとがんばればより良いものができるっていうのが分かってるから、自分に「休んでもいい」「力を抜いていい」という許可を与えることができない。
私は結構こういう傾向が強いので、インドに来てからは力を抜いてもいいところは抜き、本当に自分がフォーカスすべきことにより力を注ぐことを意識している。
日本では時は金なりで、人を待たせたり意味のないことに長時間を割くのはすごい悪いこととして見なされてるけど、インドでは待たされるのは当たり前。
こっちがご飯もそぞろに走って指定された時間に向かっても、相手は30分遅れて来たり、そもそも来ない、とかいうこともしょっちゅう。
ミーティングでも授業でも話が脱線して無駄に時が過ぎることも多い。
日本の感覚で時間を守って損をしたことは数え切れない。
ミーティングなどの約束をドタキャンされたことも数え切れない。
逆に言うと、ドタキャンされる可能性を踏まえて計画を練るし、この日がダメならこの日という保険をかけた上で日時設定をする。
あと、あまり早めに日時を決めておくと忘れられたり普通に他の予定を入れられたりする(笑)ので、直前にすり合わせたほうが往往にして実現可能性が高かったりする。
インド人クラスメートや教授陣の良く言えばマイペースさ、悪く言えば自己中さに振り回されて来た1年半だけど、この過酷なカリキュラムの中で、周りが日本人みたいに真面目な人ばかりだったら、自分が潰れていたと思う。
インド人は直前になるまで行動開始しないし、プレゼン、試験、課題は大体一夜漬けだから、私はとりあえず誰より早く行動開始するけど周りの進捗を見て、もう少しペース落としてもいいかな、と言うかんじで頑張りすぎて過労になることは未然に防げている。
まあ私は学生だから自分の努力も怠惰も自分の成績として反映されるだけだけど、仕事をしていたらそうはいかないので偉そうなアドバイスなどできないけど、
がんばりすぎて潰れないようにね、ってお話でした。